Fate/ms.s

   第3話『会合』      by風来坊さん








<<視点・士郎>>

「改めて…君が私のマスターか?」

「…セイバー?」

「その通り、私はセイバー、君にサーヴァントとして呼ばれた騎士だ」

『彼』は自分はセイバーだと言うしかしその姿は…

「まあ…ここは場所が悪い居間に移動しよう」

「判った、マスター」

居間に移動し落ち着いたところでセイバーと話をする。

「さて…セイバー、聞くけど君は人なのか?」

「それはどう言うことだね?」

「いや…勘に触ったなら誤る…だけど俺から見ると機械に見えるんだけど?」

「ふむ…そういう事か。サーヴァントに人なのかと聞かれて驚いたよ。

  サーヴァントは常に人では無く英霊なのでな」

ふっと笑いが見えたような気がする。(彼の顔?は常に無表情といってよい)

「さて何処から話した物か…君は私の真名が知りたいわけだろう?」

「ああ…差支えがないなら話してくれたら嬉しい」

「私の真名はRX-93・ν-ガンダム。生前も人間ではなく機械人形だ」

「え?」

「そういう意味では私は君が言う人では無い」

「それはどう言うことだ?」

「何…別に英霊と言う物は英雄の魂であり、それが人かどうかなど関係ないのかも知れんぞ?」

「ふむ…だけどセイバー、君は何故魂を持っているんだい?」

「そうだな…あえて言えば、搭乗者の意思が私に宿り意思を持つようになったか、

  またはサーヴァントとして呼び出され新たな魂を持った機械生命体と言う事かな?

  そう言う意味ではさっきのケンプファータイプと同じ意味を持つと考えて良い」

「そのケンプファータイプってなんだい?」

「さっきのMS(モビルスーツ)のことさ。

  奴も搭乗者が体の一部として使われたゆえに魂をもった機械人形と言う訳だ」

「待った…基本的なことから判っていない…MSって何だ?」

「MSと言うのは、宇宙戦の白兵戦闘を目的とした軍事兵器のことだ。

  地上用、水中用など種類も豊富でまあ、私が知りうる限りで記憶してある中に、

  あのMSと良く似たタイプがあったからアレをケンプファータイプと呼んでいる」

「宇宙での白兵戦闘…?軍事兵器…?っと言うことはセイバーは戦争をしてたのか?」

「ああ…第2次ネオジオン戦争と言う戦役に参加していた」

ますます頭の中がヒートアップする…これではSF映画の世界ではないか……

聞いたことの無い単語がずらずら出てくるは歴史上ありえない戦争が…

しかも宇宙?それではまるっきり…

「ファンタジーだ…それじゃあセイバーは未来から来たのか?」

「いいや…どうやら此処は私が知っている世界とはかけ離れている。

  平行宇宙から来たと言うのが妥当な線だろう」

「そう言えば搭乗者とか言ってたな…誰が乗るんだ?」

そうなのである。

見た目セイバーはそんなに大きくは(2mはあるだろうが)無い、人が乗れる訳ないのだ。

「英霊として呼び出された影響であろう…どうやら人間サイズに縮小されているようだ」

「縮小…?元の大きさはどれ位なんだ?」

「そうだな…22mっと言った所か?」

「そん……」

今度こそ絶句した…そんな巨大ロボットが家の居間で正座をしているのですか!?

「しかし…問題が一つあってな…」

「何だ?問題って?」

「宝具の展開しようにしても召喚が急だったためか記録に障害があってな。

  その………宝具の出し方を忘れてしまった」

「…マジか…」

だが落ち度があるのは俺だ、確かにあの召喚は明らかに急すぎた。

「すまないセイバー…」

「謝ることは無い。それに、今の装備でも十分戦闘は可能だ」

と、自慢げにえっへんっと胸を張るセイバー、なんだか彼女を思い出させる…

ああ…忘れてた!!

「セイバー」

「何かなマスター」

「そのマスターって言うのやめて貰えないかな?」

「っと言うと?」

「俺は衛宮士郎。あとはセイバーが好きに呼んでくれてかまわない」

「エミヤシロゥか?不思議な呼び名だ」

「いや…シロゥじゃなくて士郎なんだけど…」

「む…シロゥ…シロゥ…シロウ…シロウで良いのかな?」

「ああかまわない…」

しかし士郎って名前はどうして何時も語尾がゥになるのかなあ……

「さて…シロウそろそろ君も休んだほうが良い」

「そうだな、セイバーはどうするんだ?」

「と言うと?」

「休む部屋さ、俺だけ部屋が有るのも気が引ける」

「いや、私は君のサーヴァントだ寝ている間も君の部屋で警護に当たる」

「………」

いや…その…セイバーってランクは俺に安眠させてくれないランクなのでしょうか?

仮にこのセイバーが男であってもずーっと枕元に警護されるのは気が重くなる……

そういう意味では前回のセイバーはもっと別の意味でやばかったのだが…

「セイバー…この家は結界があって危険を察知すると警報がなる仕組みになってる。

  だからセイバーも休んでていい」

「とは言ってもだなシロウ……私に睡眠欲は無いのだが?」

「………」

なんともやり辛い…原版も人間じゃ無いから(前回のセイバーとは違う)対応に困る…

「セイバー。」

「なんだシロウ」

「セイバーは食欲も無いのか?」

「ああ…無い。強いて摂取する物は間接の潤滑オイルか予備電力の充電くらいだ」

「…聞くけどセイバーの動力源って何だ?」

「ジェネレーターのことか?ミノフスキー粒子核反応エンジンだが?」

「核エンジンってことですか??!!??!?!?」

爺さん…家についに原子力が…

「待ったセイバー…勘に触ったなら誤るが万が一だぞ?

  万が一セイバーがやられたらどうなるんだ?」

放射能とか…核爆発とか…

「安心して良いシロウ、私達MSのエンジンは特別性でね。

  小規模かつ放射能も抑えられている、それに私は一撃で沈むことがないなら爆発の前に消え入るだろう。

  まあその前に敗北なぞありえ無い」

と自慢げに言い放つ…うわ…セイバーってこういう性格多いのかなあ…

「あと予備電力さえ有れば動けるが無くなると拙いために日常的に充電が要る。

  そこを了承していただきたい」

「ああ…判った」

「シロウ、そろそろ休んだほうが良い」

「そうだな」

「私はシロウのそばで警護をする」

「…せめて隣の部屋とかじゃダメかな…?」

意外に(前回のセイバーもだが)強情なセイバーをなんとか言いくるめて、

隣の部屋ということにしてもらった。

「明日か明後日位に俺の師匠が帰ってくると思うんだ。

  またその時に詳しい話を聞かせて欲しい」

「了解した、シロウ」





続く






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