おっぱいが見たいの

 おっぱいが見たいの!!

 おっぱいが見たいの!!

真っ昼間から己のエロスを全解放して衛宮邸を走り回るギル。

涙と鼻水まで垂れてて、ちょっとキモい。


「お、おっぱいが見たいんだ〜!!」


頭を抱えてそんなことを絶叫するギルを、ものすごくイヤ気な目でチラ見する士郎であった。



































冬木1

   『ムッチャ見たい!!』

by楓野




「ざ、雑種、我の一生の頼みだ……我に至急おっぱいを1セット見せよ」

もはや息も絶え絶えといったギルの頼みに、しぶしぶ自分のトレーナーをたくし上げる。

「……ほら」

「だれが貴様の小汚い乳を見せろと言ったのだ!!」

「見せろって言ったりやめろって言ったりわけのわかんない奴だな」

























「だ!」


























「か!!」


























「ら!!!」































「女の子のおっぱいが見たいの」































しなをつくり、頬まで染めて言うギル。

キモさ200パーセントアップ。

「なめてんのか!!そんなもん日本男子の98%が常にそう思ってんだよ!!

  見たくて見れるようならとっくに俺が整理券もらってるよ!!」

士郎、キレる。

「男というものは『見たい・もみたい・吸い付きたい』の三原則を常に我慢して生き抜かなきゃならないんだ」

漢の涙を流しながらの力説。

さすがは日々、桜の乳に対して三原則を我慢している男、説得力が違う。

「ちがう〜〜そんな事はわかっておるのだ〜〜」

頭を抱えたまま苦悩の表情でのけぞるギル。

「今日の我は下のようにピーク時の10倍は見たくなっておるのだ!!」



参考資料:ギル様のおっぱい見たい度

マーボー摂取時  −1000

言峰の風呂上り         5

平常時              50

セイバーに接近      100

今日               1000



「今おっぱいが見れなかったらアンリマユと同化して

  この世を破壊してしまうかもしれぬ……」

ブルブルと震えながら涙ながらに訴えるギル。

「それじゃ遠坂に一肌脱いでもらおうか」

「今こそヒロインとして仕事をしてもらうとするか」




凛を呼びに、凛の部屋までやってきた士郎。

「遠坂、ここにいたのか」

「なんか用、士郎?」

士郎が不意に真剣な表情を作る。

「ああ。今ギルがえらい事になってるんだ。世界を救えるのは遠坂しかいないそうだ」

「なによそれ」

なんか納得いかないながらも、凛は士郎についていくことにした。




「ギル、遠坂つれてきたぞ」

凛をつれて戻ってきた居間では、ギルが悪人っぽいオーラを出して待ち構えていた。

立ち上がって凛を視認すると、

「ふむ、雑種の娘よ」

と凄む。

「な、なによ」

いつにないギルの迫力にちょっとひるむ凛。

そして。

































「乳を見せよ」



ズバキャッ!!!































ギルの直球な一言に対して、思いっきり拳で返答したのだった。

「次は殺すわよ金ぴか」

顔も向けずに言い捨てて去っていく凛。

「グーで思いっきり……」

「いい右持っているではないか。英霊も夢ではないな……」

ぷるぷるしてのた打ち回りながらも凛の拳を褒め称えるギル。

「遠坂行っちゃったぞ」

「絶対にあの女のおっぱいを見てやる」

なんとか痛みも引き、ギルは半身を起こして拳を握る。

「嫌がるあやつのおっぱいを無理やりにでも拝見してくれる!!」

その瞬間。

(いやがる遠坂を無理やり)

士郎の脳内に『嫌がる遠坂を無理やり』の設計図が浮かび上がる。

それが完成すると同時に、士郎の身体がプルプルと震えだし、

「絶対に遠坂のおっぱいを見てやりましょうギルさん!!」

「おお、雑種!やっとやる気になってくれたか!!」

完全にギルと意見が一致したのであった。

理由はただ一つ。

士郎は、『気の強い子を無理やりに』というシチュエーションに並々ならぬ興味があったのだった。



そして再び凛の部屋を訪ねる士郎とギル。

「雑種の娘よ、暇そうだな」

「3人麻雀でもやらないか?」

いつも以上にさわやかに話しかける二人。

「やらない」

当然の如くジト目で睨みながらつっぱねる凛。

すわ、作戦失敗か!?と士郎とギルは目を見合わせる。

が、

「そうか、こやつは麻雀を知らぬのだな、雑種よ」

「やっぱり女の子は知らないよな、女の子は」

などと言い出した。

「知ってるわよ、麻雀くらい」

反論する凛。

「しかしなー、雑種」

「何か言い訳臭くないかギル」

わざと聞こえるようにひそひそ話を始めた二人。

そして、凛がキレた。

「そこまで言うなら相手してやるわよ。けど、お金は賭けないからね。ただでさえ出費激しいんだから」

「うむ、かまわん」

「じゃ、居間に行こうか」



で、居間。

土蔵から引っ張り出してきた雀牌と雀卓をど真ん中に置いて麻雀開始。

ギルが牌を切る。

「あっ、ギルのそれ、ロン」

「む、あたったか。なかなかやるではないか、雑種」

「それじゃ、一枚脱いでくれ」

「ふむ、少々気恥ずかしいがルールだからな、仕方あるまい」

などと言いつつ、なんの抵抗もなく上着を脱ぐギル。

「ちょ、ちょっと!脱ぐって何のことよ!!」

慌てる凛。

しかし、二人は当然のように、

「何の事って」

脱衣麻雀にきまっておるではないか」

などとのたまった。































(は、はめられた……!!)

凛、今更になって事態の重さを悟る。































((これからが本当の戦いだ!!))

今、士郎とギルの意思は完全に一つになっていた。

(か、完全に狙われてるわね……)

三人麻雀は比較的高い手が作りやすい。

だが脱衣麻雀の極意は早上がりである。

「ロン、平和ピンフのみ!」   注・平和…セイバーが「シロウ、お腹が空きました」と言うのと同じぐらいありふれた安い役


「「フォーーーーー!!!」」


何故かHGネタで合唱するバカ二人。

そして、胸をときめかせて凛を見る。

渋々と上着を脱ぐ凛。

(一枚余分に着ておいてよかった……!)

安堵する凛だが、それはつまり後一枚で一線を踏み越えると同義である。

(エルキドゥ……我は今日大人になるぞ……)

(アーチャー……俺、お前のようにはならないよ……)

二人の眼から涙が落ちる。

「さてと、さくさく行こうか」

士郎が牌をかき回す。

そして数分の後。

熟考の末、凛が牌を切る。

「ロン!断公タンヤオ」   注・断公…桜がエロ娘と言われるのと同じぐらいありふれた安い役

メッチャいい笑顔のバカ二人が凛に視線を送る。

「ああもう!!絶対に負けないんだから!!」

スカートが地に落ちた。

いつもの赤いシャツを引っ張ってパンツが見えないように押さえているが、

それでもニーソに包まれた脚とか普段は見えない太腿やらは丸見えである。

「体は剣でできているーーーーーーーー!!」

「我の財をなめるな雑種共ーーーーーーーー!!」

バカ二人、狂喜乱舞。



そして一時間後。

「ロン!!」

「ツモ!!二人とも脱がんかい!!」

「みえみえのひっかけやんけ!!」

今、世界で一番熱い冬木市衛宮邸では、三人の脱衣麻雀の終局を迎えようとしていた。 

士郎は依然として一枚も脱いでいなかった。

ギルは凛に集中的に狙われパンツ一枚。

そして凛はパンティーとブラジャーだけになっていた。

「それロン!!」

「おっぱい決定〜〜!!」

士郎、漢泣き。

しかし、

「待て雑種。はやまるな」

ギルが、止めた。

「雑種の娘。今のは不問にしてやるからニーソを履け」

「ばかやろー!!ここまで来て変な要求するなよ!!

  お前はマニアックすぎる!!ツモられたりお前がロンされたら終わりなんだぞ!?

  おっぱいだぞ!!もうおっぱいが決まっているんだぞ!!」

「ニーソ履いた状態で他すっぽんぽんのほうが十五倍は興奮するではないか!!」

それはお前だけだ!!せめてニーソのない遠坂なんか遠坂じゃないくらい言ってやれ!!」

バカ二人、漢の譲れない争い。

「もうギルの力は借りない!俺があがって決めてやる!」

ジャラジャラと勢いよく牌を混ぜる。

(俺が上がっておっぱいを…遠坂のおっぱいを…)

順々に牌を取り、手元に並べていく。

(俺が……)

親の士郎が配牌を見た瞬間、固まった。

「早く切らぬか、雑種。貴様が親だ」





























「あ……あがってるよ……俺」


























「「え!?天和テンホー!?」」  注・天和…配牌のままいきなりあがっている、藤ねえにルートとHシーンが付くぐらい確率の低い役。

「おっぱい!!」

誇らしげに士郎の腕を頭上にかざすギル。

「ありがとう英雄王」

熱い漢の涙を滝のように流す士郎。

「…さぁ遠坂、おっぱいを見せてもらおうか。

  英霊最強の男はもう脱いでいるんだぞ」

士郎の言葉通り、ギルはすでに全裸でリアルシャドーをしていた。

「・・・・・」

さんざん迷っていた凛だったが、観念してブラに手をかけ……




ガラッ




「シロウ、先ほどからやけに騒がしいようですが一体何――――」

 居間に入ってきたセイバーが見たのは、士郎と全裸のギルと半裸の凛。 

「―――を」

セイバー硬直。

(まずい!!脱衣麻雀などしていたのがセイバーにばれたら!!)

(エクスカリバーで斬られるわよ!!)

士郎と凛の視線がコンマ一秒という速さで交錯し、そして。


























「このギルガメッシュナイト!!」


ドゴッ!!



















士郎の投影した剣がギルをぶっ飛ばした。

「な、何をするのだ雑種よ!?」

わけが分からず目を白黒させるギル。

「遠坂……大丈夫か?」

「ありがとう士郎……」

上着を脱ぎ、凛に着せる士郎。

「シ…シロウ、リン、一体何が起こっているのですか?」

「き、金ぴかが……」

涙を流し、凛が弱々しく呟く。 

ただし、その涙はウソ泣きである。

「この家の住人で一番…と言うか、

  TYPE-MOONヒロインの中でもっとも可愛い私を狙って…。

  いきなり、貴様は我のものだーとか言って襲いかかってきたの…」

「な!?そ、それで、吸われたりとか揉まれたりとかされてしまったのですか!?」

大分俗世間に染まってしまったらしいセイバーさん。

「大丈夫よ…でも、士郎がいなかったら今頃は…」

それっきり、口を噤む凛。

それがまた被害者的な雰囲気をかもし出し、セイバーの同情をそそる。

この時、セイバーの中での勝敗は完全に決まった。

「ギルガメッシュ…貴方という男は!!」

セイバーがギルの首根っこを掴み上げた。

「道場まで来なさい!!本気で相手をして差し上げましょう!!」

「おい、騙されておる、騙されておるぞセイバー!!

  我は雑種共に謀られておるのだ!!」

必死に声を上げるギル。

紛れもなく真実を語っているのだが、全裸の姿では真実も虚偽に変わる。

ギルの声が消え、道場からエクスカリバーらしき轟音とギルの断末魔が聞こえてきたのは割とすぐであった……。



『アイ・コンタクト』

  目と目を見ただけで互いの次にすべき行動がわかる、

  日本サッカー代表チームもまだ会得していないスキル。

  これを使い、士郎と凛はこのピンチを切り抜けたのであった。




「ところで士郎?あんたも同罪だってわかってる?」


「あ」


衛宮邸の居間に、爆音と士郎の叫びが響き渡るのも、割とすぐであった。


あとがき






























すいませんでした。特にギルファンの方。

なんとなく思いついてそのまま書き上げました。

『幕張』好きなんです。

後一回分ネタあるんで、広い心でお許しください。





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